こちらの質問にお答えさせて戴きます。 *^–^* ペコリ
子供を正直者に育てるべきか悩んでいます。
一般的にはもちろん「嘘はいけない。正直に生きるべきだ」というのが正しく、そう育てるべきと言われています。
しかし、私自身バカがつくほどの正直者ですが、それで損をすることばかりです。
正直者はバカをみるを何度も体験していて、
「もっと柔軟に軽い嘘くらいつけたら良いのに」と思わされます。
自分がそうなので人の嘘にも潔癖で小さな嘘でも許せなくなってしまいます。
自分があまり良い経験をしてこなかったので子供に同じ思いをさせたくありません。
もちろん、大嘘つきは良くないと思いますが…
一般的な軽い嘘はつけた方が幸せに生きていけると思うので、
子供に「正直に生きなさい!」と教えることに罪悪感があります。
ちなみに私の親は嘘つきです。
親に嘘をつかれることが子供ながらに嫌だったので反面教師でこう育ちました。
やはり、子供には正直に生きなさいと教えていますか?
目次
私も同じように思った事があります
子供には、正直に生きなさいと教えています。
だけど、それだけではありません。
子供の世界は、大人よりも嘘に関して敏感ですよね。
友達のウソももちろん、親の嘘も嫌がります。
ホント、正直者がバカをみるとよく言いますが…
子供達の間でも、嘘を言う子は仲間外れにされたり、友達からも好かれなくなりますし、逆に、正直に言った為にいじめに合うという理不尽な事も起こります。
大人の世界も子供の世界も理不尽さは同じです。
私の親も嘘をつく事が多く、相談者さんと一緒で、同じく私も反面教師になりました。
そんな親に育てられたので、他人が嘘をつく理由が理解できず、人から嘘をつかれるたびに、すごく傷ついてました。
いちいち傷ついていましたが、大人の今となっては、
他人も自分も大事に扱うことができる人間に、結果なったと思っています。
正直である事は自分の自信にも繋がりましたし。
そこまでに、たどり着くまでには様々な葛藤もありましたが、人からたくさん嘘をつかれるという経験も必要でした。
しかし、子供にはそんな難しいことはまだまだ無理です。
いま、人生を学んでいる最中の段階ですから…。
嘘はつくな!と学校や家でも教えられているのに、周りを見渡せば大人が平気で嘘をついている。それをみている子供はきっと思うでしょう…
「ならどうしたらいいんだろう…」と…
私もそうだったので、子供には人から嘘をつかれたときのショックが大きくなってほしくないと思いました。
そこで私は息子に、こう教えています。
良い人(人間)もいれば、悪い人(人間)もいると。
当たり前の事ですが、ハッとしませんか?
世の中は、正しい事を言っていても、人数で決められたりと、正しい事が通らない世の中でもあります。
そういった大人社会は、子供の世界でもありますよね。
ガキ大将のような子供が言う言葉に対しては、それが間違っていることでも、従ってしまう…という子供ならではの世界もありますし。
ケースバイケース
どのような状況でどこまで正直になれるかは、複雑な事で、個々の問題になってくると思います。
大人でも難しいことなので、子供にとっては尚更難しいと思います。
正直であることが必ずしも良いとは限らない事もあります。
例えば、
「サンタクロースは本当は、いないよ!」とは言いたくないですよね…
手料理を食べて、口に合わなかったとき、「本当はまずい」とは言いづらいですよね。
そういう時は、嘘も方便ですよね。
正直に本当のことを言うのは大切なことですが、
手料理を作った人の美味しいと思う味覚と、食べた人の美味しいと思う味覚が違うのかもしれないからです。
そういった場合、正直に「まずかったなー」と感じるのは、たまたま、自分の好みの味では無かっただけなんですよね。
なので、作った人は美味しいと思って作ってる訳なので、その人の気持ちを考えると
「まずかった」とは正直に言えないのです。
ですので、そういったときは、相手の気持ちを考えて「美味しかったです」と言うほうが大事なときもあるんです。
それは、決して自分が嘘をついているってことにはならないんです。
人は皆考え方や、好きな物も違って当たり前なので、そういった部分が自分と違ったとしても、自分とは好みがちがうだけで、「君はそうなんだね」と言うのが正解なんです。
つまり、いつも自分を中心に正しいと考えていると、「まずい」と言いたくなりますが、
好みが違うように、人それぞれなんだと考えられるようになると、
「自分がいつも正しいとは限らない」という事を考えられる人間になるんです。
相手の気持ちを考えて、嘘も方便を使うことで、嘘に関してのそういったバランスが大事なんです。
子供に尋ねることでわかります
思春期の年齢になった時、特に子供は、本当のことを知りたいと思い悩む時期ですので、
嘘に敏感な年齢です。
例えば、まだ早いとか、恥ずかしいという理由で、性に関して嘘を教えるのも良くないと思っていますし、かといってあからさまに説明するのも良くないかなっとも思っています。
大人になっとき子供は、あのとき親から教えてもらったことは嘘だったんだと後々分かりますので…。
照れて話したり、逆に気取って話してる場合じゃないとも思っています。
性に関してはとても難しいところです。
私は、そんなとき子供に聞く様にしています。
「あなたは、このことについてどうおもっているの?」と…
すると、子供がどこまで正しく把握しているのか、逆に、教えなければならない部分はどこなのかがわかります。
では、どうやってその分別を子供に教えれば良いのでしょう。
見極める分別を教える
本当のことを言わずにおいたほうがいいこともあるということを教えなければなりません。
正直は一生の宝と言いますが…
私は、正直=素直+誠実と思っていて、人を傷つけないための嘘の言葉も含め、
それらは、親がお手本になって見せていけば、解決するのではないかと思っています。
ウチの息子にも現に、そのように接してきています。
私は、「今!教えるのに絶好の機会だ」と思ったとき、その場面においてその都度、息子に教えてきました。つまり、現実での応用編です。
皆さんも、やっておられるでしょうか?
意外と、そういった機会をスルーしているのではないでしょうか?
見極める分別を教える、絶好の機会を見逃さないようにして下さいね。
基本が正直であれば例え親が、状況に合わせて嘘をついたとしても、子供はそれを理解し、
基本である正直であることの大切さを忘れることは、ないのではないでしょうか。
それでは…
*^–^* ペコリ