「ギャングエイジ(gang age)」って聞いたことありますか?
ギャングエイジとは、子供の発達に現れる特徴の一つなんです。
子供(児童)が、教師や保護者よりも、友達を大切にし始める時期のことです。
「ギャングエイジ」は子供にとって、大切な成長過程なんです。
「ギャングエイジ」の発達により、継続的な友人関係を作れるようになり、
教師から集団の形で自立し、仲間だけで行動するようになるという、
必要な成長過程の一つなんです。
「ギャング」と聞くと、
マフィアやストリートギャングなどの犯罪者や悪い人と思いがちで、
悪い行動と捉えたり、不良や非行グループの集まりと誤解されやすいのですが、
決してそうではないんです。
「ギャング」の意味は、
正しくは、「チーム、ユニット、仲間」を意味する語句という意味です。
ギャングエイジ(gang age)を直訳すると、
「仲間時代」あるいは、「大人からの旅立ち時代」という意味になります。
ですので、
ギャング = 悪
というイメージではありません。
ギャングエイジの時期、
子供が親や先生よりも友達や仲間を大切にし始める時期は、
ちょうど、就学前から~小学校低学年までの友達関係ですと、
単発・機会的で友達関係に、継続性がありません。
たまたまそこにいた場所に、居た友達であり、そこを離れればその友人関係はあっけなく終わります。
でも、小学校や中学年になると、友達関係は長く続くようになり、
クラスの仲間同士全体で、自立や挑戦を始める時期になるんだそうです。
保護者との約束よりも仲間との約束を重視するようになるのが最大の特徴です。
ただし…
まだ子供で限度がわからないため、悪のりや悪ふざけになることがあります。
小学校高学年になると、趣味の多様化や男の子同士、女の子同士などの性別により、
集団は小さく濃く、密に自然になっていきます。
また、その頃は、ちょうど先生への反抗も出てくる時期なんです。
中学生になると、興味の対象は、「内面の世界」に向かっていきます。
すると…
だんだんとギャングエイジの特性は徐々に弱くなっていき、しまいには無くなります。
集団での反抗、自立経験をすることで、次の成長過程の段階に移り、
「個人の反抗、個人の自立」を始めるようになるんだそうです。
これらの経験を得た子供と、しない子供では、
将来人間形成に大きく影響すると言われていますので、
できれば、親が必要以上に「ダメ・駄目・×」ばかり言って、
子供の大切なプロセスの芽を摘むことのないようにしたいですね。
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